謎のマシンBUBCOM80




 昔のパソコン雑誌を読んでいると時々BUBCOM80というマシンが登場します。一見すると富士通のFM-8のように見えるのですが、なんだか少し違います。でも、右下には富士通のロゴが・・・
 このマシン、元富士通の社員が作ったシステムズフォーミュレートという会社が開発し、富士通で製造されていたマシンなのだそうです。富士通といえばモトローラの6809というCPUを使っているのが特徴のひとつなのですが、このマシンはザイログ社のZ80というCPUを使用していました。

 Z80を使うことの利点なのですが、CP/Mという当時のほぼ標準であったOSが使えるため、テキストベースでなら色々なソフト(とかプログラム言語など)を利用できるということが挙げられます。6809を搭載したFM-8にはOS-9という非常によくできたOSがあったのですが、廉価版でさえ98,000円もしたので使っていた人はそれほど多くなかったのではないかと思います。
(と思ったらBUBCOM80用のCP/Mが65,000円ですか・・・。。)

 手前にジョイスティックポートが2個あるのが見えます。ホビー用途を意識してのことなのでしょうが、X1やMZ系のマシンのようにグラフィック機能がオプションになっており、ゲームをするには追加投資が必要になりそうです。

 なお、この会社からはこの時代には珍しいハードディスクドライブも発売されていたので、ビジネス用途になら結構役に立ったのかもしれません。

 また、このマシンの特徴としてバブルメモリ用のスロットが装備されていることがあるのですが、バブルメモリ自体に関してはいろんなサイトで紹介されているのでここではあえて書きません。テープに比べて容量が大きく高速なのですが、媒体が高価すぎてソフトの配布などにはほとんど使えなかったものと思われます。

<主要緒元>
 CPU:Z80A(4MHz)
 RAM:64KB
 VRAM:48KB(オプション)
 表示:160×100ドット8色(VRAM無し)640×200ドット8色(VRAM有り)
 発売は'81年9月(FM-8の発売より4ヶ月遅れ)

 グラフィック機能がオプションであること以外はFM-8(というより初代PC-8801)に近いスペックです。基本モデルの168,000円という価格は当時のベストセラーPC-8001と同じ値段なのですが、いくらこちらの方が性能が上でも圧倒的なソフト量の差があってはなかなか売れなかったのではないかと思います(現にPC-8001mk2に対して圧倒的に性能が上だったFM-7も最初は互角の売上だったらしいですから・・・)。
 PC-8001対抗ということで、位置付け的には初代のPASOPIAに近いですね。

<存在が判っている主なゲームソフト>
 パックマン,平安京エイリアン,ギャラクシーウオーズ
 マカオ版ブラックジャック,ヤーツイ,マスターマインド



パックマンが出ていたのですが、画面上に(C)NAMCOの表示が無いということは版権を取ってなかったのかもしれませんね・・・。なお、右下にある小さな装置は家庭用TVにつなぐためのアダプターで13,500円もしました。



 結局、このシステムズフォーミュレートという会社は83年4月には倒産してしまったそうです。
 やはり、ハード的に少々良くてもソフトの支援が無いと苦しかったのかもしれません。




左がFM-8、右がBUBCOM80です。とても良く似てます。
BUBCOM80の方はFM-7にも少し似てますね。




似たような組み合わせでFM-7とFM-Xを並べてみました。
意外にFM-XがFM-8に似てますね・・・新発見かも。


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