謎のマシンJR-300


 自分が小学生だったころ、一番欲しかったマシンは松下電工のJR-100という機種でした。
 こいつはカラーこそ出ないものの、値段は54,800円と貯金をはたけばなんとか買えなくもないというレベルにありました。まあ、実際に買おうとすればTVとつなぐケーブルやデータレコーダ等も購入する必要があるのでこの程度の出費では済まないのですが・・・




見かけ上は頑張れは買えそうだったJR-100です。
純正のデータレコーダが2万円近いというまさかの落し穴が待っています・・・
そのへんを考えるとMZ-700の方が明らかにお買い得だったり。


 そして、「子供の科学」という雑誌には毎月JR-100を使ったパソコン講座のようなコーナーがあって、 色々なプログラムが掲載されていました。



当時の記事です(我ながらよくこんなもの残してたな・・・)。
今見てみるとけっこうしょぼく見えますが、当時はコンピュータが
自分のプログラム通りに動くというだけで感動してました。


 当時、自分が持っていたのは電子ブロックのFXマイコンというマシンで、これはこれで相当面白かったのですが、いかんせん表示が7セグメントLEDが1個とノーマルのLEDが6個、あとブザーが1個であまり複雑なことはできませんでした(でも、これをいじるのはメチャクチャ面白かったです)。
 そこで、これに比べるとまだ本格的なマイコンということでJR-100にあこがれていた訳です。

 JR-100の欠点はカラー表示ができないことだったのですが、後日カラー表示のできるJR-200という上位機種が発売されました。しかも、こいつは音楽演奏もできたのですが、いかんせんベストセラー機FM-7とほぼ同時の登場ではまったくインパクトがありませんでした(発売早々扱ってくれる雑誌はベーマガのみという状態に・・・)。

 さて、これらのマシンに加えて最上位機種にJR-300があったというのはあまり知られていません。




 ・・・「クリーンコンピュータ」「スーパーインポーズ機能」ってそのまんまX1ですねこれ。値段も初代X1とほぼ同じぐらいです。基本性能はまさにX1+G-RAMです。しかも外観までかなり似てます(X1をわざわざパクったのはおそらくセットでディスプレイTVを売りたかったんでしょうね・・・)。

 その昔、Amigaという外国の人気マシンのデザインをそのまんまパクった(よく訴えられなかったなというレベルの)エプソンのPC CLUBというマシンがあったのですが、JR-300の方も相当きてますね。しかもPC CLUBがパクっていたのは外観だけなのですが、こっちはマシンのスペックや特徴まで同じです。
 でも、オプションでROMも搭載できるのはいちいちテープからシステムを読み込まなくていいのでありがたいかもしれませんね(クリーンコンピュータじゃなくなっちゃいますが・・・というか、今考えるとあんなの起動が遅くなるだけで何の意味もなかったよなぁ・・・ROM差し替えりゃいいんだし。)。


昔のPCに関する雑文に戻る。

タイトルページに戻る。