FM-7用打ち込みゲーム(8):勇者の国

-FM-7用打ち込みゲーム(8):勇者の国-

 電波新聞社のFM-7/77/AVプログラム大全集に掲載されていた「勇者の国」というRPGです(古川和磨さん作)。
 迷宮の中に散らばっている4つのクリスタルを探し出し、敵の親玉であるデーモンを倒すのが目的です。



 タイトル画面です。なかなかいい感じの音楽が流れます。
 しばらくすると初期設定画面になります。
 武器・防具・体力回復ドリンク・魔力回復ポーションの4つにお金を割り振ります。一度武器や防具を選んでしまうと2度と武器屋には戻れません。ですので迷わず一番高いものを買いましょう。
 最初のうちは魔法は使えないので武器と防具を買って余ったお金は全て体力回復ドリンクの方に使いましょう。



 とりあえずゲームを開始してみたのですが、敵が強過ぎてまったく刃が立ちません。ビータという蜂のような敵にあっさりやられて2回連続でゲームオーバーになりました。
 3回目はエルフと戦いましたが、これもあっさりやられてゲームオーバー。
 4回目のゲームでやっと最初の敵を倒せました。戦闘中にはどんどんドリンクを使って体力を回復させる必要があるようです。また、北に向かうと敵が強くなるので最初は横方向に動いた方が良いようです。

 レベルが一つ上がるとHPは50→93とほぼ倍増です。さっきまで勝てなかった連中にいきなり楽に勝てるようになります。最初のレベルさえ生き延びればあとは何とかなりそうです。



 マップの表示は3×3なのでちょっと感覚が掴みにくいです。ただ、そのためかかなりの広さを感じます。
 壁の中に色々な仕掛けがあるので、壁をどんどん押して回る必要があります。




 内容が暗号化してあるとDr.Dからお褒めの言葉が出ていますが、その真下にゲームの結末がヒントとして公開されてます(暗号化する意味が無いですね・・・)。
 終盤にドラクエ2のようにワープで最初とほとんど同じ地形のところに飛ばされるのですが、マップがあるのでモロバレです。



 「パラメータを見よ」ってゲーム中そこまで増えないとこまで増えてます。
 (テストプレイ時にパラメータをいじっているのがモロバレですね・・・)




 このゲームの良いところは敵が大きくグラフィック表示されることでしょう。グラフィックデータは文字列のかたちで圧縮されており、13種類の敵キャラのグラフィックがわずか13行のデータ文に納まっています。(それにしても、スケルトンとかミノタウルスとか典型的なモンスターが多い中で、この敵キャラだけ名前が変ですね、作者の彼女か何かなのでしょうか?(名塚亜由さんとか))

 広いマップに色々な仕掛け、多彩な敵キャラなどかなりの奥行きを感じさせるゲームです。ストーリーも考えられていて相当な力作だと思います。

<その他>
 1回でもゲームを中断してしまうと、2回目のプレイ以降からは妖精に会っても薬の量が最大値まで回復しないバグがあるようです。
 エミュレータ上ならステートセーブで中断すれば良いので無問題ですが、実機ではちょっと困りそうです。



FM-7の部屋に戻る。

タイトルページに戻る。