FM-TOWNS関連書籍リスト

 TOWNSに関する書籍情報を集めてみました。色々な本が乱発されたFM-7に比べてずっと少なくてやや物足りない感じがしますが、定価が40万近くするマシンですから無理も無いのかもしれません。あと、全体的に超硬派な本とまったくの初心者向けの2種類に分かれてしまっている気もします。
 Amazonやオークション等で少しずつ買い揃えて詳しい内容を調査しつつあります。

 なんか、最近謎のペーパーバック(英語版とフランス語版)が出てきているようですね。新刊のようですが結構高いです。小遣いに余裕がある時に買ってみようかなと思っています。 どうやらこれらの本はWikipedia等のページをプリントアウトしてスキャンして売る業者の作った本らしいです。要注意です。


 割也(かつや)さんという方よりこれまで謎だった「ビデオFM TOWNSの世界」に関する情報をいただきました。
 これは本ではなくTOWNSを紹介するビデオで、TOWNS発売当初の発表の様子や、初代のシステムソフトウェアに付いてきたデモ、電脳遊園地での各ブースのソフトの紹介、そしてどこかのソフトハウス(ボーステック?)にTOWNSを持ち込んでスタッフに遊んでもらうという内容になっているようです。
 実用的な価値があるものではないですが、コレクターズアイテムになりそうですね・・・。('13.01.16(水)追記)

タイトル 著 者・編集者 出 版 社 定 価 (円) 発行日備考
ヴァリス CLUB
日本テレネット, ウルフチーム ソフトバンク1,980'89/04日本テレネットというソフトハウスのビデオマガジン的なものです。FM TOWNSの紹介があります。全長45分。
お気楽♪BASIC
永倉一之ソフトバンク2,700'93/10  Oh!TOWNS誌上で評判であった連載をまとめたものです。
 これからBASICを覚えようという人におすすめの平易なBASIC入門書です。作者のセンスを感じさせるサンプルプログラム群がなかなか良いです。
お気楽TownsGEAR
グループとんげあソフトバンク4,200'94/12/28  手軽にTownsGEARで何か作ってみたいという人のための解説書です。サンプルデータを収録したCD-ROMが付属しています(Marty非対応)
 この本、中古品がAmazonで\33,409で売りに出てるのですが、とても買い手が付くとは思えませんね。

 それにしても、94年末の時点でも富士通はTownsGEARを諦めていなかったのですねぇ・・・。
オンラインバーチャルリアリティ ハビタット・オラクル富士通ブックス1,500'94/12  通信環境上で人間のたくさん住んでいる「街」を再現した富士通Habitatに関する本です。
 Habitatをやっている人の体験談や管理者であるオラクルさんたちのこと、オフ会など色々なことが紹介されています。単なる解説本ではなく、まさにHabitatの総集編といった感じです。昔Habitatをやったことがある人もそうでない人も一度読んでみることをおすすめします。
 Habitatなのですが、あのがめつい富士通の課金システムが無ければもっと爆発的に普及したのでしょうね・・・。まともに遊ぼうとすると通信料と課金で月に2万円程度はかかるものと思われます。
教師が書いたやさしい
FM TOWNSいろいろ授業
斎藤等ミオシン出版2,039'95/04/01  TOWNSを使った小学生向けの色々な授業の紹介のようです。
厳選・教師のための学校教育用ソフトウェア
山極隆・佐藤勉・鈴木勢津子・吉村啓ソフトバンク1,900'95/01小学校から高校までの授業に使用される十本の教育用ソフトウェアの紹介。
実践High Cプログラミング
―GUI入門編
水城 源 ソフトバンク3,900'94/09 High-CでGUI機能を生かしたプログラムを組むための入門書です。
 今でもその内容の一部がHP上で掲載されているようですので、興味のある方は検索してみて下さい(自分もこのへんで挫折したクチなので、この本を買っておけば良かったです)。3.5インチテ゛ィスクが付属しています。
この本、今ではプレミアムが付いて中古でも1万円します。
新FM TOWNSスーパーブック
紅谷一郎 , 駒村和彦
佐野 勝人, 中原 伸明
ソフトバンク2,650'92/12 FM-16β→FMRへの流れに始まり、TOWNSの機種構成やハード構成、さらには画面モードの詳細に至るまでFM TOWNSに関する色々な事柄 を幅広く読み物のように解説している本です。一種のマニュアルといっていいかもしれません。
 紹介には「FM TOWNSを買ってみたけれどもっともっとTOWNSのことを知りたい。そんな人のための、やさしく書かれた入門書。」とありますが、結構深い部分にまで解説が及んでいます。
 これを1冊読めばかなりの知識が身に付きそうです。なかなかよくできた本だと思います。

入門MS-DOS FMR,FM TOWNS版
上總康行ソフトバンク2,651'91/06/10  FMR/TOWNS用のMS-DOSのガイドブックです。内容的にTOWNS上でFMRのソフトを使う人向けですよね。
入門 MS‐DOS6.2
―FMR、FM TOWNS版
上總康行ソフトバンク2,854'95/01 MS-DOS3.1⇒MS-DOS6.2への移行に伴い、入門MS-DOSが改訂されました。
ハイパーメディア・パソコンのすべてがわかるFM TOWNS徹底活用ガイド

神沼 靖子,玄 光男,井門 俊治HBJ出版局2,345'89/08 TOWNS Gearを中心に据えた初期の解説書のようです(というか、当時は標準装備なのはTOWNS Gearしか無かった訳ですからね・・・)。
パソコン界の革命児TOWNS
富士通が挑む独占切り崩し戦略
千秋 敏青葉出版1,264'89/12TOWNSが投入された時代の背景がよく判る本です。PC-9801の独走態勢に対してここから富士通が戦略を誤らなければかなりのところまでいけた気がするのですが・・・(Gearのゴリ推し、意味不明ソフトの乱発、Marty発売と戦略的には散々でした)。実用的な本ではないのですが読み物として結構面白いです。
パソコンで音楽したい人のMIDI入門
FM TOWNS for Music
藤本 健ラジオ技術社 2,000'92/10/01 FM TOWNSでMIDI機器を使って音楽を楽しむためのガイドブックです。
パソコンで学ぶ 中学の理科(上)
大曽根良憲,加藤譲森北出版4,635'92/09TOWNS/FMR用FD付
パソコンで学ぶ 中学の理科(下)
大曽根良憲,加藤譲森北出版4,725'92/12TOWNS/FMR用FD付
ビデオFM TOWNSの世界 ソフトバンク3,038'89/05/01 調べても実物の情報が全く手に入りません。全く謎の商品です。実在しない可能性もありますね。
 ISBN:9784890520589

割也(かつや)さんという方から情報をいただきました。これはTOWNSを紹介するビデオのようです。('13.01.16(水)追記)
富士通AIR WARRIORハンドブックグループeBSTソフトバンク1,937'92/12オンライン対戦シューティングゲーム、富士通AIR WARRIORに関する本です。空中戦のノウハウに関する解説、登場機体データ集、オリジナルマップなどが収録されています。
富士通FMRシリーズ
徹底解析マニュアル
インタープログBNN3,990'87/03FM-R/TOWNSのBIOSの解説書です。いわゆる「赤本」のFMR版といった感じです。MS-DOS上でプログラムを組む際に必須の本です。
マルティメディア・ソフトの世界
―Macintosh FM‐TOWNS用作品
にみるインタラクティヴ・メディア
の現在と近未来
明田 守正, 川又 浩一, 西村 剛
山川 総司, 伊藤 彰教,
ソフトバンク1,600'93/07 様々なマルチメディアソフトに関してまじめに論じている本です。なかなか読みごたえがあります。ただ、内容的にはかなり堅い話なので、興味の無い人にとっては読み進めるのが難しいかもしれませんね。
 それにしてもAVGのことを「アドヴェンチュア・ゲイム」と書くのは徳大寺さんの「ジャグゥアー」を連想してしまいます。
るんるんLinux
はね ひでや,あべ ひろのぶ
やまだ あきら
アスキー出版局2,718'95/09TOWNSを含むパソコン上にLinuxをインストールするための本です。インストール用のCD-ROMが付属しています。
まあ、インストールしてから何をするかあんまし思い付かないのですが・・・
(High-Cが出るまでの時点ならフリーのGNU-Cが使えるようになるのでメリットが大きそうですが・・・)
all-Marty
all-MARTY編集部ソフトバンク1,223'93/11  Martyの紹介本です。
 値段と常識からみてこんなハードが売れる訳が無いのは考えなくても判りそうなものなのですが、誰か止められなかったのでしょうか?せめてキーボードを標準装備にしてパソコンの体裁を保っていたらもう少し何とかなったかもしれません。
 発売直後に大量の新古品がコメ兵に並んだのはこいつとSF調デザインのアイボぐらいしか知りません。
FM系コンピュータグラフィックス入門
塚本正文、増水紀勝森北出版1,854'91/10 グラフィックの基本事項とプログラミング技法に関する解説です。ひたすらF-BASICで色々な図形を描くプログラムが並んでいます。
F-BASICにはTOWNSのF-BASIC386専用ではなく汎用的な表現が用いられており、内容的にはFM-11にも適用可能と思われます。内容に一切の飾りが無く、おそらく大学の授業で使用することを想定して作られているものと思われます。
FMシリーズ パソコンで見る
物理シミュレーション
吉沢純夫森北出版4,944'91/01  高校生以上レベルの教材。FMR50/TOWNS用のフロッピー付き。
F-BASIC386実用グラフィックス入門
神沼靖子ほかHBJ出版局2,345'90/05/01  F-BASIC386によるグラフィック作成方法の解説と中学校教材への応用に関して紹介している本です。
FMR/TOWNS基本DOSツールズ
NIFTY‐Serve FMフォーラムソフトバンク3,900'93/05 FMR/TOWNSのMS-DOS環境を大幅にパワーアップすることのできる本です。拡張コマンドやファイル管理ソフトなど様々なフリーソフトが詳細な解説付きで収録されています。MS-DOSを使いたい人なら必携の本です。
 LHAやISHなどの基本ツールの他に、ファイル復活ツールFBACKやVZエディターをFMR/TOWNS対応にするVZFM、さらにはFM-OASYS関連のツールなども充実しています。
 3.5インチFD2枚付きです。
FM TOWNS
FMタウンズで快適24時間
(記載なし)アーバン出版会924'89/01 初のTOWNS本は特に実用性の無いイメージ写真集でした。最初はこれしか関連書籍が無くて思わず買ってしまいました。
それにしても、パソコン関連書籍でありながら内容はただの写真集なんていうシロモノ自体が前代未聞な気がしますが・・・・。堅いイメージのあるパソコンを優雅な生活を演出する道具として見せたかったのでしょうね。昔のAppleみたいな感じですね。
当時本屋に結構並んでいたので相当な数が刷られているのではないでしょうか。ただ、古本屋でもAmazonでも出てきたのを見たことがありませんが。
Fm Towns
(不明)BOOKS LLC 2,593(不明)Amazonで見つけました。英語でのTOWNSの紹介本のようです。ネット上で収集した情報を集約して本にしているものと思われます。
FM TOWNSシステムセットアップガイド
武井 和人,山川 総司
佐賀 信之,天狼 誠
ソフトバンク2,400'95/06この本もプレミアムが付いて中古で6,000円もします。
FM TOWNSスーパーブック
紅谷一郎ソフトバンク1,800'94/05 いわゆる「白タウンズ」MX/MA以降より新たに追加されたハイレゾ・フルカラーモード及び、48kHz/16ビットPCMに対応したガイドブックです。
FM TOWNSスーパーブック〈’95〉
紅谷 一郎 ソフトバンク3,262'95/06初心者向けのガイドブックのようです。
FM TOWNSスーパーブック
―Towns GEARプログラミング入門
西川潤,長浜拓也ソフトバンク2,800'90/06初心者向けのTownsGEARの解説書です。
FMTOWNS2活用ブック
―目ざせ!マルチメディアの
パワーユーザー
HAL情報サービス毎日コミュニケーションズ1,835'92/03
FM TOWNSステップアップ・プログラミング
千葉 憲昭技術評論社2,548'93/05  High-Cでプログラムを組むノウハウをまとめた本です。短いサンプルプログラム等を使って解説されています。
FM TOWNSで簡単パソコン授業
―学校におけるパソコン活用事例集
後藤 忠彦日本教育新聞社2,039'92/02 実際にパソコンを授業に使おうとする先生のための非常にまじめな参考書です。授業でのTOWNSの様々な活用例を紹介しています。
 これを読むと学校の先生がどんなことを考えながら授業をしているのかが伝わってきますね。(自分が教育実習をした時にはパソコン室のマシンは残念ながらPC-9801RXでしたが・・・)
FM TOWNSテクニカルデータブック
千葉 憲昭アスキー7,136'89/12いわゆる「赤本」です。TOWNSのハードを操作するBIOSの詳細仕様が解説されています。アセンブラでプログラミングする人向けです。これが無ければ事実上ハードを生かすようなプログラムは組めないものと思われます。
ただ、定価があまりに高い気がしますね。FMR用の同じような内容の本は4000円ぐらいだったのですが、これは7000円オーバーです。当時学生だった自分にとってこの値段はかなりの重荷でした・・・
FM TOWNSテクニカルデータブック
改訂2版
千葉 憲昭アスキー8,155'92/06こちらはBIOSのVer2.1対応版です。さらに値段が高くなってます・・・。
FM TOWNSテクニカルデータブック
改訂3版
千葉 憲昭アスキー8,500'94/04 第2版に対してHR以降の新機種に関する情報を加えたものです。
FM TOWNSの世界
―究極のマルチメディア・パソコン活用術
葛田 一雄イースト・プレス1,529'92/10 パソコンをほとんど使ったことの無い人向けの解説書です。ただ、内容がえらくぶっ飛んでます。TOWNSユーザーならぜひ一度は目を通しておく必要があるものと思われます。
 特に、表紙に出てくるタウンズくんとピーコさんの会話調の解説がやば過ぎです。

ピーコさん「私、思春期、乙女のはじらいの時期なの。」
タウンズくん「突然、何いってるの。」
ピーコさん「だからさ、身体のこと自分でいろいろ知りたいの。」
タウンズくん「それなら、FM TOWNSさ、「最新医学大辞典CD-ROM」を使えばいい。」

FM TOWNSハイパーソフト見聞録
井門 俊治海文堂出版1,529'90/03 The Visitor・TOWNS PAINT・TownsGEAR等、初期のTOWNS用ソフトを紹介している本です。どちらかというと軽い読み物という感じです。
 F-BASIC386の短いサンプルプログラムがいくつか収録されています。
FM TOWNSフリーソフトウェア
入門キット
芳賀 概夢, 伊藤 一秀和システム2,957'95/08  FM TOWNS用のフリーソフトに関して解説した本です。フリーソフトといってもゲームの話ではなく、パソコンを便利に使うためのツール類に関するものです。
 付属のCD-ROM(フリコレSSS)にはファイル管理ソフトやテキストエディタ、さらにはファイル復活ツールなどフリーソフト120本が収録されています。
FM TOWNSベスト・プログラミング入門
千葉 憲昭技術評論社2,957'91/07  最初の部分でTOWNSのハードの仕組みに関する解説があり、それからMS-DOS、F-BASIC386、C言語及びアセンブラの順で詳しいプログラミング方法が解説されています。
 TOWNSでプログラムを組むうえで幅広く使える本です。
FM Towns Games
Hephaestus Books'11.08.29 ネットで集めた情報をプリントアウトして製本して売っている類の本だと思われます。英語版です。
FM TOWNS/MARTY版
CD‐ROMガイド'94
富士通ブックスMOOK編集室 富士通経営研修所2,548'94/05  TOWNS/Martyのソフト863本の紹介と「お勧めソフト25タイトル」やCD-ROMショップのガイドなどで構成されているようです。
HOW TO! FMTOWNSII
千葉 憲昭HFS出版3,262'94/04/25  まったくの初心者を対象としたガイドブックです。装置の接続の部分から説明しています(マニュアルに書いてありそうなのですが・・・)。
Jeu FM Towns
(不明)Livers Group (不明)(不明)Amazonで見つけました。フランス語版のTOWNSに関する本です。
JEU FM TOWNS
(不明)Books LLC2,160'12/04/30  また新しい本が登場したようです。フランス語でのTOWNS用ゲームの紹介本のようですが、内容的にはLivers Groupが出しているものと全く同じと思われます。どうやらインターネット検索で集めた資料をまとめて製本しているだけのようですね。
NIFTY-Serve FMフォーラム
フリーソフトウェアガイドブック
NIFTY‐Serve FMフォーラムアーバン出版会1,529'92/02/26  NIFTY-Serve上のフリーソフトの利用ガイドです。2000本以上に及ぶフリーソフトが紹介されています。
OAK活用ブック
武井和人ソフトバンク2,200'93/07/01  日本語FEP(つまり変換ソフト)であるOAKの活用ノウハウ集です。MS-DOS/TOWNS-OS及びWin3.1版に対応しています。
TownsGEAR徹底操作ガイド 高野真一ビ-・エヌ・エヌ新社3,873'90/03/31  TownsGEARをまともに勉強して色々なアプリケーションを作りたい人のための教科書的な本です。分野ごとに章に分かれており非常によくできています。この本1冊をみっちり勉強しさえすればTownsGEARを使いこなせそうです。

 自分はGEARを諦めたクチなのですが、この本はおすすめです。おそらくTownsGEAR関係の本で最高の出来なのではないでしょうか。
TownsGEAR入門マニュアル
パーティwith TownsGEAR
富士通1,900'91/?? 女優の渡辺典子さんがTownsGEARの使用例をドラマ仕立てで紹介していくビデオです。TOWNSとか関係無しに見て楽しいかもしれません。全長30分です。


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