うちにあるFM TOWNSⅡFresh ESは内蔵電池が切れていて、立ち上げる度にドライブ構成・起動ドライブ及び日時設定をしなければならずかなり不便でした。そこで、一念発起してGWを利用して電池交換にトライしてみました。 上蓋を外すと内部が様々なフレームで補強されているのが判ります。これはディスプレイの重さに耐えるための工夫だと思われます(が、このために解体は困難を極めました)。 一番下にメイン基板があるのですが、見えているのはメインメモリ用のスロットだけです(写真右下)。 HDDとCDドライブを外すと電池が見えてきますが、下部のフレームに阻まれて触ることができません。 また、下部のフレームは全ての部品を外さないと取れない超不親切構造になっているので、結局全て分解する羽目になりました(写真左下にあるのはFDDなのですが、ここの取り外しにはちょっと手間がかかりました)。 使用されているビスは3種類ほどあります。また、使用されていないビス穴も多いのでどこから外したのかメモをしていかないととても元に戻せないでしょう。 また、ばらす順番も重要です。例えば、FDDがジャマになって外れないビスがあるのですが、組み立てる時は逆でFDDを先に組付けるとビスを締めることができません(ほとんどパズルのようです・・・)。 試行錯誤の末、ようやく全ての部品を外しました(ここまでくるのに結構な時間が経過しています)。しかし、電池を取り外そうとしてもどうしても取れません。なんと、電池は電極とスポット溶接されていました。 電極をニッパーで切断して電池を取り外し、電極の残りを利用してコードを取り付けました(写真では付けただけですが、それからはんだ付けで固定しています)。 それから大変な苦労をして部品を元に戻していきました。記憶が新しいうちに組まないとマジでやばいです。 翌日、パーツ屋で電池ホルダーと電池(CR-2450)を買ってきてすぐに交換できる場所に取り付けました。これで二度と完全分解作業をやらなくても済みそうです。 こうして、うちのTOWNS君は電源を落としても設定を忘れないようになりました。 それにしても、内部時計は2080年まで対応しているのに数年で切れるはずの電池が交換できない構造になっているのは理解に苦しみますね・・・ これから電池交換にチャレンジされる方は先に電池とホルダーを買っておくと良いかもしれません。電池はそのへんに売ってそうですが、ホルダーの方はパーツ屋にしか無いものと思われます。まあ、機種によっては電池の種類が違う可能性がありますので何とも言えませんが・・・。 解体・組立作業も結構・・・というか相当に難しいので、少なくとも内蔵メモリ交換ぐらいはしたことが無いと無理かもしれません(結構シビアなボードの抜き差しがあるので、うまくやらないと基板や電極を傷付ける可能性がありそうです)。 あと、今回は小さなポリ袋をたくさん用意しておいて、ビスをポストイットでどこから外したのかメモを付けて整理しながらばらしていきました。 なお、Oh!FM TOWNSの95年1月号の解体記事にいくつか写真があったので、復元する際にかなり助かりました。 とても役に立ったOh!FM TOWNSの解体記事です。 「やはりユーザーが分解してはいけない機種であることには間違いありません」とされています・・・。 古いマシンなので大胆に分解できたのですが、定価が定価だけに当時だったらびびってここまでは解体できなかったかもしれません。 それにしても、中古でこのあたりの機種を購入するのは要注意ですね。ゲームをするだけならいいのですが、HDDを使用しようとすると電池切れは大問題です・・・ |